遠い記憶 UEFAカップ( v Leister City )
トッテナムを初めて意識的に観たのは06-07シーズンのUEFAカップ ラウンド16である。対戦相手はSCブラガだった。
大学を卒業する前にひとりで海外旅行に行こうと選んだのはロンドンで、現地へ行ってスケジュールが合ったというのがこの試合を選んだ理由である。
当時のスパーズはデフォー、ロビー・キーンに加えてベルバトフと、前線のタレントは眩しい。ヨル監督が率いていた。
(僕はベルバトフに加え、ポンテ、フランサというギャラクティコを苦しめたレバークーゼンの選手のうち3人を直接目にする幸運に恵まれている。)
試合はスパーズが主導権を握り、得点を重ねる。しかし、簡単な失点を許しスリリングな展開を制することになった。
決して横綱とは言えない守備の甘さが有るにも関わらず、そんなことを微塵も考えないような攻めの姿勢に大変惹かれた。ダメな子なんだけど、とても光るものを感じてしまったんだろう(歴史有るクラブに対して失礼な言い方だ)。
友人のラッツィアーレから「非ビッグクラブを追うことの楽しさ」を教わったせいもあるかもしれない。
大して試合をチェックできない日々を重ね、「ビッグ4という言葉を過去のものにした」という時期はJ-sportsでたまに、今季はかなりの量を観戦できた。
このレスター戦を「久々の馬鹿試合。これぞスパーズ」というツイートを見かけて、初めて観た試合のことを思い出した。
UEFAカップなんてもう無いし、ヨーロッパでの主な舞台をチャンピオンズに移そうとしている。
10年以上経っている。そりゃあ、いろいろ変わるよね。