Further Groove Reminders

刻むグルーヴ、たまに思い出す。

田口泰士との再会

田口泰士選手は2部落ちした時は、複数クラブからオファーが有りつつも名古屋に残留。

監督が替わっても、というか替わったらますます輝いている。

磯村亮太選手が抜けたからには、バンディエラ候補は田口しかいないと思っていた。

(背番号7だし、生年月日が磯村と同じだし)

 

が、シーズンオフにあっさりと放出。

磯村の時と同様、フロントは気持ちの入った交渉をしなかったと聞く。

「ユーの評価はこのくらい。どうするかはご自身で判断を」

現場がいくら変わろうと、上は相変わらず。

私たちと心をひとつにできるようなフロントではないと感じる。

そんなところに情熱的な人たらし(褒め言葉)である名波監督が近づいてきたら、そりゃあ考えますわ。

 

移籍が決まったら、

「沖縄でキャンプしなくていい」

とか聞こえたので、私はTwitterが辛くなった。

田口は情熱的なファンのことを思っていた。

私たちはそんな軽口を叩いてはいけないのだ。

彼の苦渋の決断を理解し、その苦渋を分かち合うのだ。

 

今回の移籍、田口サイドに理解を示す。

クラブは中長期的な計画として、5〜10年後を描ける。

(名古屋が描いているかは別として)

一方で、5年もキャリアのピークを過ごせる選手はどれほどか?

それだったら、今その時の自分の能力を最大限に評価するところへ行くであろう。

金銭的にも、心情的にも満足感を得られるし、何よりも突然終わりが訪れる可能性も否めない。

クラブ側だって、立ち上げ時期に大金はたいて呼びたい選手と、安定期では異なるはずだ。

(名古屋がそういうこと考えているかは別として)

情熱的に評価をし、さらに改善していこうという提案までしてくれたら、なおさらねえ。

 

長期的に共に時間を過ごすのであっても、その時々の仕事を評価しなければいけない。

田口が出て行かないとタカをくくって、舐めた評価を提示したのか?

それとも自発的に出て行くように仕向けたかったのか?

いずれにせよ私たちのフロントは、人としての心を持ち合わせているのか疑わしい。

 

田口と私たちは通じ合っていたのだ。

スタジアムという表現形では交渉ごとや、フロントは関係無い。

思いもしなかった再会を楽しみにしよう。